中小企業診断士 佐藤正樹
様々な業種の会社に訪問して、中期経営計画や経営改善の各種プロジェクトに関する立案と実行支援をお手伝いしていますが、進捗が良い会社と悪い会社があるのでご紹介します。
進捗が悪い会社には以下のような傾向を良く見かけます。
進捗が悪い会社
- そもそも無理な計画を立てている
- 社長が飽きっぽい
- 社長が計画やプロジェクトを社員に伝えていない
- 中間管理職の理解がない
- プロジェクトやタスク毎に担当者が決まっておらず、担当者が全部、社長
- 定期的な進捗会議がない
- 業務外のプロジェクトに対しての評価がない
各項目の解説
進捗が良い会社は、上記の裏返しとなりますが、「⑴ そもそも無理な計画を立てている」は、ゴールが遠いと感じるとやる気が失せるので、中長期計画などで筋道を立てながら、がんばれば届く適切な目標設定が大事です。
「⑵ 社長が飽きっぽい」、「⑶ 社長が計画やプロジェクトを社員に伝えていない」、「⑷ 中間管理職の理解がない」に関しては、日常業務で忙しい現場では、業務以外のプロジェクトは余計な仕事と捉えられてしまうので、社長が重要性をしっかり社内に周知して、社長が事ある毎に発信することが大事です。
「⑸ プロジェクトやタスク毎に担当者が決まっておらず、担当者が全部、社長」に関しては、小規模企業では良くあることですが、すべてのタスクを社長がやることには無理がありますし、担当を割り振ることで、責任感が芽生えて、工夫もすることで社員の成長につながるきっかけになります。
「⑹ 定期的な進捗会議がない」に関しては、店舗やシフト制で担当者が同時に揃うことが難しい企業で良くあることですが、オンライン会議で月に1回10分でも良いので進捗や問題点を報告しあうことで、担当者の意識も成果も違ってきます。
「⑺ 業務外のプロジェクトに対しての評価がない」に関してもよくあることで、担当者は日常業務の時間をやりくりしてプロジェクトに関わっているのに、人事評価やボーナスに反映されないと、日常業務だけに集中したくなります。そのため、担当外のプロジェクトに関わる社員には何かしらの方法で報いてあげる仕組みが大事です。
以上、経営計画や経営改善のプロジェクトを進めるコツをご紹介しました。皆さんの会社でも当てはまると思いますのでご参考にしていただけたら幸いです。
以上